サロン・コーカという名前について
大正時代、祖母が三条河原町のこの場所に「コーカ美容室」という髪結いの店を開きました。
当時は流行りの店で、たくさんの方に楽しいひと時を過ごしていただいたようです。
そのコーカ美容室も父の代で暖簾を下ろし、その役目を終えました。
それから半世紀ほど経った今、私がこの地下に展示室を構えるにあたり、ホワイトキューブ型ではなく応接室のような空間にしたいと考えました。
そして何か特別な名前をつけようと決めました。
サロンという言葉にはもともと応接室という意味があります。
美容室から応接室へ―。時を経てその役目も大きく変わりますが、訪れてくださった方に楽しいひと時を過ごしてもらいたい、そう想いを込めてこの空間をサロン・コーカと名付けました